読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Learninghacker

知的で創造的な刺激を求めて

ポケモンGOと夏休みの子どもの様子が心配な教師や保護者に気をつけてもらいたい3つの注意点。


f:id:uru3:20160726222154j:plain

教師にとって夏休みは一時の解放感を味わう時期であり,

同時に「児童生徒に何も問題がありませんように」と祈る時期でもある。

特に近年は子どもを取り巻くネット環境は無視できない大きな問題。

学校裏サイトにしろ,Twitterの炎上にしろ,後手に回るととにかく大変なことになる。

 

しかし多くの問題は,

教師がもうちょっとネット内の実情を知っていれば事前に防げる場合も少なくない。

 

というわけで,

まさに2016年7月から「ポケモンGO」が流行し出しているので,

私も流行に便乗してやってみることにした。

無論,100%仕事のために,である。

(※普段はスマホにゲームアプリを入れていない)

 

今回は,ポケモンGOの特徴を踏まえながら,

生徒指導の観点から未然に子どもを守る立場の大人のために

の注意点をまとめてみた。

 

子どもの様子を把握するための前準備。

この記事を読んでいて,まさに今子どもの行動が心配なあなたは

とりあえずポケモンGOをインストールして実際にアカウントを作って欲しい。

ポケモンをゲットするかどうかは自由だが,

GPSにより,今現在,現実世界と仮想世界がどのようにリンクしているか,

地図ですぐ分かるようになる。

 

まずは子どもと同じ世界を見る準備をしてから

以下の注意点をぜひ確かめて欲しい。

 

ポケモンGOから考えられる児童生徒の行動についての注意点。

ポケモンGOで考えられる夏休みの子どもの様子として

注意してもらいたいのは以下の3点である。

  1. ポケストップ周辺でのスマホしながらの自転車運転
  2. 立入禁止区域への侵入
  3. ジムトレーナーとその配置されたポケモンによる個人情報の流出

 

1. ポケストップ周辺でのスマホしながらの自転車運転

あくまで私の勝手な予想だが,最も起こりやすそうな問題行動が

自転車運転中における携帯電話操作である。

これは立派な道路交通法違反である。

 

「ポケストップ」は青いひし形が出ているポイントであり,

モンスターボールやきずぐすりが出るといった

アイテムを補給することが可能なポイントである。

民家の集中している場所,神社,公園等に配置されていることが多い。

また,ルアーモジュールと呼ばれるアイテムを使用すると,

30分間ポケモンの出現率が上がる効果もある。

ピンクの花びらが青いひし形から出ている時がその効果中であり,

夏休み子どもたちが現れやすい場所である。

 

心配する必要があるのは,神社や公園以外にポケストップが集中している場合である。

ポケストップは1度アイテムを補給すると

次に補給できるまで5分間のタイムラグがある。

 

このような場合,子どもが起こしそうな行動は,

スマホを開きながら自転車でいくつかのポケストップを巡回し

アイテムやポケモンを効率良くゲットすることである。

 

警察官に注意されるだけで済めばいいが,

スマホ運転による自動車事故が最も怖い。

都会ではなく郊外である場合には,命にも関わるので見回りをしたほうが良いだろう。

また,いじめなどがある場合には,巡回をやらされる子どももいるはずなので

そのような観点からの注意も必要だと思われる。

 

2. 立入禁止区域への侵入

同じくポケモンやポケストップに関わる話だが,

子どもたちが立入禁止区域への侵入が心配される。

 

これについては既にニュースでも上がっていることではあるが,

子どもたちの場合は特に不用意に入ってしまう可能性が高い。

 

これについても基本的にはポケストップの位置を

大人が把握し,事前に見回りするなどして注意を喚起すれば

事前に食い止めることができるだろう。

 

余談ではあるが,夜の公園でも子どもがいないか注意が必要かもしれない。

新宿御苑や鶴舞公園などニュースになっている場所に限らず,

夜の公園は涼しいことをいいことに大人がスマホ蛍族となって

ポケモンを探して歩いている。

 

アプリ一つと侮るなかれ。

日本全国の公園が今そんな感じになっているので,

もはや様子がこれまでとは全然違う。

大人として,夜の公園の今をぜひ一度見ておくと良いだろう。

 

3. ジムトレーナーとその配置されたポケモンによる個人情報の流出

次に地図上で探してもらいたいのは「ジム」と呼ばれる場所で,

何段かのタワー状になっている箇所である。

ここではゲットした自分のポケモンを戦わせることで

自分自身がジムトレーナーと呼ばれる,要は「猿山のボス」になれる場所である。

 

ここで気をつけたいのは,個人情報の流出である。

 

地図上でジムをタップすれば,今現在ジムトレーナーをしている

アカウントとそのポケモンが表示され,誰でも見ることができる。

 

アカウント名に本名を入れるほど子どもも愚かではないが,

大抵子どものアカウントはその子のあだ名や特徴を示す単語が入っており,

「見る人が見れば誰だか分かる」ことが多い。

 

また,ジムは赤,青,黄の3色に分かれており,

子どもたちはチームを組んでジムを占領していると考えられる。

 

大きな公園や繁華街のジムは大抵「大きなお友だち」が占拠しているが,

地方の繁華街や大きな道路から離れている場所,駐車場がない場所は

子どもたちが占拠している。

なぜ子どもたちがジムトレーナーを目指すかといえば,

ジムにポケモンを配置すると1日1回コインがもらえるからである。

 

このコイン,通常は課金によって購入するもので,現金と同じと考えて欲しい。

課金アイテムによってポケモンを強くすることが可能なので,

お小遣いがなく課金できない子どもにとってジムにポケモンを配置することは

かなり重要なのである。

 

したがって,地域におけるジムトレーナーのアカウントを確認することで

子ども世界のヒエラルキーが見えてくる。

ついでに,そのアカウント名をTwitterで検索し,表示されないか確認すると

もっとはっきりと誰だか特定できるかもしれない。

 

ちなみにこのジムによるポケモン配置は,悪用すればいじめも可能である。

基本的にポケモンにはニックネームをつけることが可能であるため,

悪意があれば,誰かの弱みをニックネームに記入し

ジムに配置することもシステム的にはできてしまう。

なので,ジムトレーナーとそのポケモンは注意したい。

 

おわりに:毒をもって毒を制す

とりあえず私はここ数日ポッポ(スズメのようなポケモン)をたくさんゲットし

ひたすらレベル上げに重んじているわけだが,

実際にやってみることでゲームの面白さと危険性が見えてくる。

 

決してテレビなどで行っているような,交通事故や熱中症だけを心配するのではなく,

子どもの人間関係とゲームの特性を踏まえた事前の対策が必要である。

 

2016年7月現在はアプリがリリースされて日が間もないため

その状況に合わせた3つの注意点を述べたが,

今後システムの仕様が新ルールの適用によって,

今後も子どもたちを取り巻くネット環境は変化していくだろう。

 

最後に,初めにも書いたことだが,改めて言う。

もし子どもの様子が心配な教師や保護者も,まずはアプリをインストールして

現実と虚構のミックスされた地図上の状況を見て欲しい。

 

また気になる点があれば

追加して述べたいと思う。

 

続きもどうぞ