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【備忘録】「マイコプラズマ肺炎」を発症した疑いをかけられたのでその特徴と今後の対処を考えてみる。


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教員という職業をやっていれば,

児童生徒がマイコプラズマ肺炎を発症した事例に出くわすことも珍しくない。

無論,インフルエンザなどに比べれば件数は少ないが・・・。

しかし,まさか自分がマイコプラズマ肺炎の疑いがかけられる日が来るとは

考えもしなかった。

 

しかも,夏季オリンピック開催年に流行る,なんて昔は言われたものだが

本当にそのタイミングでかかるとは・・・

 

というわけで,備忘録として

マイコプラズマ肺炎の特徴と必要な対処法についてまとめておこうと思う。

 

マイコプラズマ肺炎ってどんな病気?

最初にマイコプラズマ肺炎という病気の特徴について

簡単にまとめておこうと思う。

ちなみに私は医者ではなく,あくまで理科教員なので

書ける内容はせいぜい高校生物くらいの知識で分かる内容に留めておきたい。

 

マイコプラズマ肺炎とは,ざっくりと言ってしまえば

ペニシリン系の抗生物質が効かない肺炎の一種である。

前述したように,昔は夏季オリンピックと同時期に流行することがあったそうだが

今ではその周期もいい感じにグダグダになっている模様。

年中いつでも感染する可能性があるが,事例が集中するのは秋と冬。

主に5〜35歳で感染が見られるらしい(私もまだこの範疇にギリギリ収まっている)。

 

ちなみに私の感染経路を振り返ると,

おそらく3歳の娘から飛沫感染したと思われる。

自分の体調が崩れた1週間前頃,娘は昼夜問わず咳き込んでおり,

保育園も1日休んでいる。

 

しかし,マイコプラズマ肺炎は5歳未満の場合,軽症で済むことが多いらしい。

そのためか,親である私の方がダイレクトに症状が出てしまったようである。

気管が炎症を起こしてイガイガする感じがあり,痰が出る。

そして乾いた咳が出ているような様子である。

 

マイコプラズマとは?

この肺炎の原因となっているのは「マイコプラズマ」という寄生生物。

大きさはウイルス以上細菌以下。しかし種類は「細菌」に含まれる。

真核生物(細胞内に核を持つ生物)に寄生する。

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そしてこのマイコプラズマ最大の特徴は,通常の抗生物質(ペニシリン系)に対して

耐性をもっていること。

 

ここで少し脱線するが,ペニシリンについても触れておこう。

 

ペニシリンといえばドラマにもなった「JIN」先生を思い出すかもしれないが,

実際には,1928年アレクサンダー・フレミングが

アオパンカビから発見した世界で最初の抗生物質である。

 

なぜ,ペニシリンが病気の治療に使われるかというと,

細菌のもつ細胞壁の主成分であるペプチドグリカンを合成する酵素を阻害することで

浸透圧によって細胞内に水が移動し,水風船のようにパチンと割ってしまうため。

 

しかしマイコプラズマにはこれが通用しない。

なぜなら,細菌のくせに初めから細胞壁をもっていないからである。

 

診察で発見しにくいマイコプラズマ肺炎。

もう一つ興味深いのは,マイコプラズマ肺炎は診察で発見しにくいということ。

この記事のタイトルが「発症した疑い」とあるのもそのためである。

本当に発症したかどうかは,マイコプラズマ専用のキットを使用するのが一番だが

診断結果を出すには数日時間が必要とのこと。

 

ただ,キットを使わない段階でも「疑い」をかけるだけの症状はあるらしい。

それは以下の2つ。

  • 肺レントゲン写真にうっすらとすりガラスのような影が見える
  • 血液検査をしても白血球の増殖がほとんど見られない

今回私はその2つともに当てはまっていた。

 

加えて,脱水症状も起こしてしまっていたため(これはいつものことなのだが)

点滴でグルコース溶液を入れることとなった。

 

最後に,ペニシリン系ではなくマクロライド系抗生物質の薬をもらってきた。

ただし,2016年マイコプラズマ肺炎にはこのマクロライドの耐性菌も

かなり増えているとこのとで,どの程度効果があるのかは

実際に使ってみないと分からない。

なお,このタイプの耐性菌はタンパク質合成に関与するrRNA(リボソームRNA)の

2063番と2064番にある塩基A(アデニン)がG(グアニン)に置換しているものが

最も多いらしい。

 

もし児童・生徒がマイコプラズマ肺炎を発症したら?

基本的に肺炎の一種なので,呼吸器系の痛みを伴う病気である。

感性症法では5類感染症に含まれており,

病院は患者数を保健所に報告する義務がある。

 

また,学校保健安全法では,学校感染症のうち「その他の感染症」に

マイコプラズマ肺炎は含まれているため,その伝染リスクを考慮して

インフルエンザと同様に校長判断で出席停止措置をとることがある。

何日間かは厳密には決まっていないが,

多くの場合は熱が下がったことを医師が確認したら停止解除,というパターンが

ほとんどらしい。

ただし,そのあたりの判断は医師と学校次第。

幼稚園などの場合は,下手をすると1ヶ月も登校できなくなる可能性もある。

 

マイコプラズマ肺炎で注意しなければならないのは

症状が治まった後も1ヶ月程度は体に残っているということ。

どんなに患者本人が元気でも,1ヶ月程度は飛沫感染の元にということである。

 

したがって,

咳が出ている間はマスクをするのは当然だが,

うがいなども症状が治まった後もある程度念入りに行った方が良い。

 

おわりに:教員がマイコプラズマ肺炎になってしまったら・・・

教員である私の場合,無論出席停止などという(羨ましい)待遇はないので

しばらくマスクをして仕事するしか対処法がない。

 

学校に限ったことではないが,

ヒトと直接関わる仕事についている身からすると

いくら予防線をはっても,感染・発症してしまった時は

なんだかもう,どうしようもないなぁと思うしかない。

とかく職場と娘の保育園で子どもと接する機会がとても多いので

悔いても意味がない。

 

早く体調を整えたいものである。