思考は,道具によって左右される。
ノートの選択は非常に重要だ。
罫線の様式は特に注意を要するところだ。
私の中では9月が仕事に対して気持ちを切り替える新シーズンだ。
そんなときは思考を左右する文房具を改善するために大きく入れ替える。
直前まではMOLESKINEのカイエ ジャーナルを使用していたが
書き味の良さから,今期からA5サイズのMDノートにしてみた。
MDノートを初めて使用したのは一筆箋なのだが,
万年筆にしろボールペンにしろ,とにかく滑りが良く書き味が良かったので
自分の中のレギュラーノートとしてMDノートを選択したのだ。
MDノートA5方眼罫とノートカバー
先日注文したノートが届いたので,早速開けてみた。
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シンプルで一切の無駄がないMDノート
まず,本体のMDノートから見てみよう。
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MDノートにはノートの使用記録を書くシールが付いている。
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しかし,シールの存在以外は極めてシンプルな作りをしている。
詳細は帯に書いてある説明の通りだ。
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色も確かに白ではなくクリーム色でとても優しい色をしているのが特徴。
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MOLESKINEでもそうだが,私は方眼罫を好んでよく使う。
ただし,原稿用紙のように使うことはほとんどない。
基本的には図形やアイデアを整理するときに使用するだけで,
罫線を守って何か言葉を書くことはほとんどない。
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また,MDノートの大きな特徴は「糸がかり製本」。
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ノートが180°完全にフラットに開くというのがものすごくいい!
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本革のゴートカバー
そしてもう一つ用意したのが本革のMDノートカバー。
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本体838円に対して本革カバーは8640円とやや高めなのだが,
革製の触り心地が好きなので,奮発してしまった。
毎日触るものだからこそ,こだわりたいのだ。
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素材はヤギの革。
買った当初着色はないが,使用するにしたがってキズやムラがつく。
それを楽しむために仕上がっている。
経年変化を楽しむというコンセプトがなかなか興味深い。
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私はあまり使いそうにないが
埋め込み式のペンホルダーも付いている。
段差ができないようになっているので,それほど邪魔にならない。
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落ち着きのあるMDノートとカバーのセット
最後にノートとカバーをセットしたものがこちら。
無駄がなく,落ち着きのある風貌に惚れたため,
今シーズンからこのノートを使用することにした。
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ノート選びは紙質,サイズ,ページ数,罫線の様式から
サイズやページ数は個人の好みである。
私の場合は1度に書く量が多いので,サイズは男性としては少し大きいA5サイズ。
ページ数はそんなにこだわりはないが,150〜200ページをよく選ぶ。
しかし,サイズやページ数以上に
私はそれ以上に紙質と罫線の様式はノートを選ぶ上で重要だと考えている。
MOLESKINEのノートもとても使いやすいのだが,
MDノートの紙質は実際に書いてみないと伝わらない独特のクセがある。
MDノートは日本製だから,というのは安直かもしれないが
日本の気候にあっているかもしれないというのは否定できない。
また,罫線の様式はもっと重要だ。
罫線によって思考がとても左右されるからだ。
何か文章を書いたり,他人の文章を移すなら「横罫」だが
横罫の幅によって思考が制限されるというデメリットがある。
図形やイラストを描くにもあまり向いていない。
アイデアを出したり思考を整理するのなら
「方眼罫」や「無罫」の方が優れている。
イラストそれ自体が記録になる場合は最も自由な無罫というのも良いだろうが,
図をよく書く私はむしろ方眼罫を好んで使っている。
おわりに:新たな気持ちに,新しいノートを
思考を促進するノートは仕事を促進する。
生活に新しい息吹をくれる。
・・・というのが私の勝手な信条である。
しかし,ノートほどよく触りよく使うものはない。
近ければ近いほど,心と体と一体できるような道具を私は使い続けたい。
ノート選びで気分転換を図るというのもときにはいいだろう。
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