正直何枚あっても便利なポストイット。
文書のちょっとした目印からメモ,アイデアの発想まで
思考ツールの道具としてこれほどシンプルで使いやすいものはない。
そんなポストイットから,上の写真のような
強粘着ポップアップノートとディスペンサーの新商品が出た。
そのスペシャルセット(ディスペンサー+ポストイット5パット)が
Amazonの限定セールで安くなっており,さらにプライムの割引がきいて
定価1782円のところを968円で買うチャンスがあったので
思わずポチってしまった。
しかし強粘着とディスペンサー。片手でポストイットを引き抜くためには
粘着力とディスペンサーの重量がどうしてもトレードオフの関係になってしまう。
そのあたりを一体どのように克服したのかが問題だ。
そこで今回はこの新しくなったディスペンサーについてその性能を
チェックしてみようと思う。
強粘着と重量のトレードオフはどう克服されたか?
冷静に考えてみると,
なぜ今までこの組み合わせがなかったのか,不思議でならない。
だいぶ前から私もポストイットの愛用者ではあるが,
基本的には強粘着のものしか買わない。
紙やノートに貼るだけならいいが,PC画面の横や机などに貼ることも多いので
強粘着でなければ粘着力の耐久性が自分の希望を満たさないのだ。
さて,Amazonで購入したディスペンサーのセット。
特にディスペンサーの使い勝手についてチェックしてみよう。
写真の通り,ディスペンサーに赤のポストイットが入っており,
2種類の黄色のポストイットが追加で入っているスペシャルセット。
ディスペンサーだけで購入してもAmazonで825円くらいはするので
かなりお得なセットだと思う。
やっぱり重い。
ただし,強粘着ポストイットとなると,
据置き型のディスペンサーによる使用は明らかに不利な条件になる。
粘着力による摩擦を打ち勝つ力でポストイットを引っ張らなければならないので,
逆に言えば,それだけ強い力で引っ張っていでも
ディスペンサー本体が動かないだけの重量と接地面の摩擦が必要である。
実際にディスペンサーを持ち上げてみたところ,
これが見た目よりもはるかに重く,最初ちょっとびっくりする。
しかし,重くなければ本体が丸ごと引っ張られてしまうため,
重いのは当たり前だ。
裏面には4ヶ所に滑り止めの足がある。
実際においてみるとかなりしっかり接地するため,
水平方向に指でつついたくらいでは全く動かない安定性がある。
ちなみに,このポストイットの下にある白い物体だが,
ただ重いだけではなく,ポストイットをバネの力で下から押しているため,
ポストイットの残量が減ってきても常に上にある状態を
保つよう設計されている。
ちなみに強粘着ポストイットは蛇腹式。
重量が大きくなった分大きさもそれなりに。
大きさは手のひらサイズではあるが,
もう少し分かりやすくするためにEvernoteエディションの卓上ホルダーと
比較してみた。
(ちなみにこの卓上ホルダーは2016年現在では手に入れることは難しい)
縦と横の大きさはほぼほぼ同じ。
新しいディスペンサーの方がアクリル樹脂の透明なボディが綺麗で
机に置いておいても見栄えがいいかもしれない。
また,従来から出ているディスペンサーと違い,アクリルによって
ポストイットの残量が一目で分かるのも良い。
ただ,高さは新しいディスペンサーの方が2倍ほどある。
本当に片手でポストイットが取れるのか?
さて,ここで最大の問題についてチェックしよう。
このディスペンサー,本当に強粘着ポストイットを片手で引き抜くことが
できるのだろうか?
実際にやってみた。
これは・・・きわどい。
確かに片手で強粘着のポストイットは引き抜くことができる。
が,ディスペンサー本体も引きずられて少し浮いてしまう。
何枚か抜いてみたが,浮くときと浮かないときがある。
どうやら引くときの力のベクトルが関係していそうだ。
テーブルクロス引きと同じ要領で問題は解決!
ここで私はこのポストイットディスペンサーのCMを改めて見直してみた。
OL(?)のお姉さんが軽やかにポストイットを引き抜いているが,
ティッシュだってそんな勢いよく抜かないだろ!って勢いて
片手で「サッと」取っている。
なるほど,どうやらこれはテーブルクロス引きと同じ要領らしい。
もたついてゆっくり抜くと粘着力による静止摩擦力によって
本体が引きずられてしまう。
しかし,「サッと」素早く引っ張ることによって
最大静止摩擦力を一気に振り切れる。
ポストイットが動き出したとき動摩擦力では
ディスペンサー本体は確かにピクリとも動かない。
これならば確かに便利だ。
おわりに:「サッと」抜くことで確かにこれは便利になる!
実際にこのディスペンサーを使ってみたが
ディスペンサーの重量設定はかなり絶妙なラインに設定されているのだろう。
ポストイットが最後の1,2枚になっても動かないのであれば素晴らしいが,
それは今後利用しながら様子を見ることにしよう。
しかし結局のところ,このディスペンサーの重量設定の良さが発揮されるのは
使う人の引き方に依存する。
パッケージを見る限りでは,ポストイットの引き方について
説明が何も記載されていないし,本体も同様であるから,
そのあたりは3Mさん,まだまだ改善の余地があるんじゃないかな?
とはいえ,これ結構便利だと思う。
ポストイット愛用の方は,ぜひ検討してみてほしい。
参照
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