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夏休みの宿題を7月中に終わらせる、という学習習慣はやめたほうがいい


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こんにちは、uru(@uru_)です。

夏休みがついに始まりました。巷ではポケモンGOが(主に大人の間で)流行しているようだけれど、保護者としては我が子がちゃんと夏休みの宿題をやるかという点で気になっている人も多いはず。

夏休みの宿題を期限までに提出できない、あるいは期限直前になって答えを丸写しなんていうのは論外としても、教員の立場からいうと、宿題を7月中に終わらせてそれから夏休みを満喫するというのも実はあまり良いとは思いません

その理由をまとめてみました。

宿題を7月中に終わらせるという学習習慣の良い点/悪い点

夏休みの宿題を7月中に終わらせるメリットを挙げるなら以下の通りです。

  • 夏休みの宿題を提出できる(タスクの完了)
  • 残りの夏休みを自由に選択できる(心理的な効用)

しかし、ここで考えてもらいたい。そもそもなぜ夏休みに宿題が出るのかということを。

これはおそらく学校の先生が言っていることだと思いますが、

  • 1学期の復習をすることで2学期からの学習をスムーズに進めるため
  • 自主的な学習習慣を確立するため

の2点が大きく考えられます。

ウエイトの1つである「1学期の復習」、つまり知識・技能の習得という観点からいうと「7月中に宿題を終わらせる」というのは、単に「宿題」という行為に対しての行動目標となってしまいます。要は(中身はとにかく)終わらせりゃいい、ということが焦点化されてしまうからです。

宿題はやるもの。この習慣は学習の深化に対してはある程度までは効果的ですが、学習の方略としては欠点もあることに気がついて欲しい。これはあくまで「人に言われたからやっている」だけであって、「自分のため」という観点に弱いです。せいぜい「叱られないため」程度…。

自分の学習を高めるためという目標が本来重要なのであって、期限にばかり目がくらむのは学習習慣としてはよろしくありません。

仮に宿題を7月中に終わらせ、その後は学習塾や通信教材の勉強に費やしたとするにしても、それだとそもそも7月中に終わらせる合理的根拠に弱いでしょう。

勉強に費やすなら、単にバランスよく取り組めばいいだけのことなんですから。

8月後半で宿題をやる方が2学期への接続は良い

ただし、多くの人は8月下旬に慌てて宿題を終わらせる人の方が多数でしょう。これについて私は「期限に間に合えば,いつやっても同じ」だと思うし、むしろ2学期との接続を考えると、8月下旬で宿題を取り組むことはメリットすらあると感じます。これは意外と大切なことです。

これは経験的な話になってしまいますが、「勉強がよくできる子」と言われるタイプの子(特に男子)で8月末に取り組むタイプが多いです。

読書感想文など、手間がかかり、かつ2学期への影響が少ないものを夏休み前半で始末し、8月下旬では自分が確実にその期間で終わらせることを確信しながら2学期への接続(例えば課題テストなど)のために備える。

それ以外はプールに行ったり旅行に行ったり、部活動に励んだりと教科学習以外の体験を満喫しているのです。

そして,

遊びと学習のバランス感覚、容量の良いタイプほど、結局のところ伸び代が大きいように見えます。 

おわりに:学習の目的を捉え直し、それに見合った学習計画を

ある意味、夏休みは子どもの計画性・実行性などが問われる時期です。保護者という観点からいけば、その子のペースにあった学習習慣を身につけてもらいたいというのが一番でしょう。

逆に、ただ宿題を終わらせることだけに焦点化すると、長いスパンで見たとき,学習に対する負の価値観が芽生えかねないので注意が必要です。

子どもの学習に少しスパイスを入れるのなら、「学習の目的」そして「それに見合った学習習慣」について子どもに考えさせながら、一緒に計画を立てるとよいでしょう。