前回,MDノートA5方眼罫について紹介した。
特に万年筆での書き味が非常にスムーズでクセになるノートである。
けれど,A5ノートを常に持ち歩くことはさすがにできないし,正直手間だ。
このノートはスケジュールやアイデアを省察する際には大いに役に立つが,
創造的思考というのは,得てしてリラックスしている時にこそ降ってくる。
プライベートで手ぶらでブラブラしている時,トイレで踏ん張っている時,
チェンスは状況を選ばないのだ。
そんな時,土橋正さんの『モノが少ないと快適に働ける』を読んで,
ものすごく小さなノート「jet-ace(ジェットエース)」の存在を知った。
試しに買ってみたら,必要十分なミニマムノートだった。
これは結構いいかもしれない。
jet-ace(ジェットエース)はどこにでも持ち運べる。
スマートフォンよりも小さいノート。
ジェットエースは本当に小さい。
名刺サイズだが,あえて比較するならスマートフォンかなと私は思う。
こちらの方がきっと分かりやすい。
![f:id:uru3:20160818175555j:plain f:id:uru3:20160818175555j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/uru3/20160818/20160818175555.jpg)
iPhone 6と比較すると,幅と厚さはほぼ同じ。
長さは見ての通りiPhoneの方が長い。
このサイズなので,胸ポケットにもすっぽり入るし
入れている時の違和感もほとんどない。
このサイズならバッグだろうと服だろうと,どこでもいいだろう。
小さいのに,機能性には無駄がない。
付属の鉛筆が付いていて,メモを書くときにスッと取れる。
手のひらに収まるサイズなので,下に机がなくてもそれなりに書ける。
![f:id:uru3:20160818175556j:plain f:id:uru3:20160818175556j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/uru3/20160818/20160818175556.jpg)
鉛筆はノートにしまうことができ,紐が栞代わりになる。
![f:id:uru3:20160818175557j:plain f:id:uru3:20160818175557j:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/u/uru3/20160818/20160818175557.jpg)
このノートの重要性は,どこにでも持ち運べるということ。
大きさから言えば,お世辞にも書きやすいとは言えないが,
機能性のトレードオフとして携帯性を高めていることは見ての通りだ。
ちなみに,サイズ的にはスマートフォンと同じなら
いっそメモアプリを使用したらどうか,という意見があるかもしれない。
確かにそれも一理あるのだが,
スマートフォンと分けておく利点は,電話しながらメモできるということに尽きる。
欲を言えば,ペンとカバーの改善はできそう。
どこでも気軽に持っていけるというのがこのノートの良さだが
少し改善して欲しいなぁと思うことがある。
一つは鉛筆。
ノートの大きさから考えると,筆圧はあまり加えられない。
したがって,筆圧のほとんどいらない万年筆か,
滑りがとてもよいジェットストリームのようなボールペンで
このサイズに合ったものがあったら即買いしたいレベルである。
もう一つはカバー。
写真を見て,思わず紺色を買ってしまったが,実はちょっと後悔している。
少しチープな感じがするのである。まだ黒の方が良かったかもしれない。
ただし,書くことについては正直いちゃもんつけるレベルではないので,
私の改善要望はやや贅沢な悩みなのかもしれない。
おわりに:ポケットに入れてアイデアを取りこぼさない。
紙がすぐ手元にある。
これは,時を待ってくれない突然の創造力に対する受け皿になるし,
突然のメモにも対応できる。
メモ帳ではなく,ノートになっているという点も
書いたものへのアクセスの良さを生むだろう。
良い買い物をしたと思う。
けれど,次回は黒色にしようと思う。