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小田原から世界へ活躍されている「かくれ文字絵」作家、小林真澄さんに出会う


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こんにちは、uru(@uru_)です。前回の記事でご紹介した、小田原市の富水駅近辺にあるカフェ&アトリエ「かくれんぼ」の続きです。

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ランチをいただく前にオーナーからアトリエを紹介され、どんなところなのかと覗いてみました。実は私、アトリエがあるということを全く知らずに「かくれんぼ」に来てしまい、おまけに芸術とはこれまで縁も遠かったため、あからさまにオドオドしてしまいました。

恐る恐るアトリエに入って見るとそこには「かくれ文字絵」と呼ばれる絵が壁に並んでおり、アトリエの主でありかくれ文字絵の生みの親でもある日本画特技作家の小林真澄さんと出会いました。

「かくれ文字絵」の世界に触れる

芸術に疎い私なんぞに、とても丁寧に小林さんが「かくれ文字絵」の世界を紹介してくださいました。

伝聞のため、間違えないか少々怖いところがありますが、「かくれ文字絵」とはどんな絵なのか、簡単に説明してみます。

「かくれ文字絵」はひらがなやカタカタといった文字そのものを墨で書きつつ、それを輪郭として文字の意味内容と整合性の取れた絵を日本の顔料を用いて描いていく、というものだそうです。

例えば,小林さんから頂いたこちらのポストカードは「あ」「い」「し」「て」「る」と言うひらがな5文字を輪郭に描かれています。

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もともと大学で日本画を専攻していた小林さんは、その絵を墨や顔料を和紙のキャンパスの上に描き、時には和紙を重ねることで立体感や遠近感が出るような作品もありました。この絵を編み出した後、評価され、世界各地で展示されているようです。

表意文字が一周して意味に還ったような技法

特に海外(欧米)の人は文字で絵を描くという方法がないらしく、とても興味深く受け止められるそうです。

そもそも欧米の英語などの言語のルーツであるラテン語は表形文字。アルファベットの1つ1つには意味がほとんど残っていません。

一方、日本の書き言葉のルーツであり,中国で生まれた漢字は表意文字。漢字の1文字1文字に意味が込められており、今でもそれが色濃く残っています。

漢字から万葉仮名が生まれ、平安時代の女性作家たちによってひらがなが生まれた。そのひらがながまた意味と感情をもった生々しい絵に生まれ変わり、生き生きとその意味が表現されている。

「かくれ文字絵」はまるで書き言葉を、その優しさや男らしさを残しながら原点回帰して高次元の止揚に到達した作品だなぁと思わず感動してしまいました。

まぁ、これは私の感想なので、実際その絵に込められたものとはやや異なるのかもしれませんが。

おわりに:子どもに見せたい/読ませたい絵

ちなみに小林さんの絵画は書籍にもなっているようです。

私にも娘がいるので,文字や絵の意味をもう少し理解できそうな年齢になったら

一緒に文字を探しながら,物語の意味に想いを馳せてみたいものです。

なんとなく気分で立ち寄ったカフェで大きな収穫でした。