こんにちは、uru(@uru_)です。
今回はiPhone XS購入1ヶ月レビューです。
iPhone XSシリーズの開封レビューはもう定番行事と化しており、買った直後は正直もう書かなくてもいいかな、と思っていました。
でも、1ヶ月にしてだいぶ自分の中で腑に落ちたものがあり、しかもそれはこれまで使ってきたiPhoneとも違うものでした。それほど大きく変わらないデザインの中に、新しいユーザー体験をちゃんと提供し続けているAppleには感服します。
今回はその驚きと感動を少しおすそ分けします。
これまでのiPhoneと何が違うのか?
このブログでも過去のiPhoneは取り上げてきました。
私はiPhone 4から2年ずつ交換してきて今に至りますが、似たようなサイクルを続けている人は意外と多いのではないでしょうか。
特に個人的には前回まで使っていたiPhone 7には感慨深いものがありました。Apple Payは個人的にずっと欲しいと思っていた機能で、今や私の生活には欠かせないものです。
ただ、現金レスが進まない日本の現状を考えると、この機能で感動した人は、たぶん限定的なんだと思います。
それに対し、iPhone XSはより万人向けの進化を遂げています。より良いユーザビリティを提供してくれるものになったと個人的には感じました。
今回お伝えしたいポイントは次の3点です。
- ホームボタン消滅は全く問題にならない
- カードのような使い勝手の良さ
- SNSなどの利用の変化を見越した着実なカメラの進化
ホームボタン消滅は全く問題にならない
すでにiPhone Xを使っている人にとっては無意味な話ですが、おそらく「ホームボタンがなくて使いにくいのでは?」と思っている旧iPhoneユーザーは多いはず。
はっきり言って、ホームボタン全く必要ありませんでした。
間違いなく、これが一番びっくりします。
最も大きなインターフェースの変更は、たった一本の棒線によって、支えられています。
ホームボタンを押す代わりに、下からこの棒線を上にスワイプすることで、ホーム画面に戻れます。
基本、たったそれだけ。
しかしこの動作が慣れてくると、とても気持ちのいい動作であることに1ヶ月使った今では感じます。これについてはまた後ほど。
もう一つ大きな変化は「Face ID」の存在です。指紋認証の代わりに顔認証になったわけですが、この認識率は非常に高いといっていいでしょう。
私は手のひらに汗をかいてしまい、指紋認証がうまく使えず非常にストレスでした。Face IDの良さを知ってしまうと、もう指紋認証には戻れません。
ちなみにFace IDは何種類か登録することができます。眼鏡をかけたりマスクをつける機会が多い人は、装着の有無であらかじめ登録しておくとよいでしょう。
カードのような使い勝手の良さ
もう一度、ポストホームボタンの棒線デザインの話に戻ります。
iPhoneのホームボタンには大きく2つの役割がありました。それはホームに「戻る」という機能。もう一つはダブルクリックすることで「起動中のアプリを並べて表示する」機能です。
使用する際にアプリ間を繰り返し移動・参照するときにはこの並べて表示する機能が役に立ちます。
では、棒線デザインの場合はどう使うのかというと、下から上にスワイプする際、画面の中央で指を少し止める、という動作をします。
この動作はあまり直感的とは言えないので、一度必ず説明を読む必要があると思われます。
ただ、一度覚えてしまうとこれ以上便利な操作もありません。慣れてくると、この動作がトランプのような「カードを場に置く」動作に似ているような気がするのです。
さらに、画面が縦長なので、並べたアプリ画面をさっと参照する際、一度に確認できる情報量が増えます。アプリを交互に確認するとき、指でカードをめくったり選んだりする動作になり、また確認したければ、指で軽くスワイプして止める。慣れると、ダブルクリックよりはるかに自然な動作なんです、これが。
今回のタイトルでもある「万能なカード」はまさにこの感じです。ベゼルレスデザインとこのポストホームボタン動作が単なる画面端末操作から、より現実に近いカードのような操作感を与えてくれてくれます。
着実なカメラの進化
最後は少し話題が変わって、カメラの話。
アプリとは別の意味で「カードを増やす」という感覚にも近いですが、ここはそれほど関連しません。
今回のiPhone XSの目玉の一つはカメラ機能の向上でした。詳細はAppleの公式サイトを見ていただくとよいのですが、特に写真を撮っていてすごいと思うのは、近いものを撮る「マクロ撮影」の時です。
新しい機能でポートレート機能というぼかし補助がありましたが、別にポートレートに限らず、マクロ撮影する際には、カメラ機能の進化が存分に発揮されます。
例としていくつか写真をあげます。これらはただ撮っただけで、後からの加工を一切していません。
フォーカスされていない部分にぼかしがしっかり入っています。
こちらの写真はフォーカスされていない草にはぼかしが入っていますが空にはそれほどぼかしが入っていないという、ちょっと不思議な写真です。
これは天然のホソウリゴケの写真。たまたま見つけたので撮影したものです。伸びている赤い部分は朔(さく)といってのちに胞子嚢という次の世代を生む胞子が出てくる場所になります。最近だと苔テラリウムとかコケリウムとかいうものも流行っているので今度少しもらってきたいくらいです。
この朔なんかはミリ単位の長さなんですが、フォーカスを当てるとしっかり写り、それ以外のぼかしがなんとも綺麗。撮影していて思わず感動してしまいました。
このカメラ機能の向上は、ある意味iPhoneの歴史を忠実に再現しているような気がしてなりません。
iPhoneはその出現によって、音楽プレーヤーやコンパクトデジカメの文化を破壊していきました。しかし最近はInstagramなどの流行の後押しもあってミラーレス一眼レフカメラの人気がまた持ち直しています。
このiPhone XSはその頑張りをまた殺しにいってますね(笑)
おわりに:コスパを決めるのは、自分自身
iPhoneは単体で10万円以上なので、高価であることは明白ですが、コスパに関していえば、それは使う人にもよるでしょう。格安スマホ+一眼レフだったら、大して値段差がなくなってくるし、情報収集と発信の端末として使い倒すための情報カードとしてなら十分軍配があがるような気がします。
要は使う人次第。
でも、何かしたい!と思った時iPhone XSを持っていたら、すぐにできるという即効性とモバイル性が非常に生きてきます。
何回新しくなっても飽きさせないユーザビリティはほんとにすごいなぁとしみじみ思います。
あなたならどう使いますか?
とりあえず店頭のデモ機でもいいので、少し考えてみてもよいかもしれません。